サ高住は救世主となるか
投稿日時:2017-09-01 15:43:08
2015年以降、日本の高齢化は26%を超え、4人に1人が高齢者になっていく状態となっています。この高齢化の波はいまだ改善される様子はありません。少子化については別問題ですのでこのブログでは語りませんが、介護施設はいくらあっても足りないような状態になりつつあります。異業種からの参入もあいついでいますが、元が異業種であるだけに、介護業界での営業手腕がいかほどのものかは、利用者はもちろん働く側もしっかり見極めておかなければなりません。
いわゆる「特養」特別養護老人ホームは費用が安く済みますが、要介護認定で順番待ちが長く、希望しても簡単には入れません。そして、民間の有料老人ホームは、費用が高すぎて入れないと言った方も多いのです。そこで注目されているのがいわゆるサ高住「サービス付き高齢者向け住宅」です。
サ高住は、介護の必要がない高齢者、または介護の必要性が低い高齢者向けに作られた、職員の見守りや生活相談を受けるサービス月の高齢者住宅です。提携の介護サービスを利用できることも多く、有料老人ホームには入れない独居老人や老老介護状態の高齢者にとって有意義な存在となるでしょう。
給料の低さや厳しい現状からなかなか若い介護従事者が定着しないこの業界ですが、サ高住のような高齢者の自立を前提とした施設が増えることにより、負担が減って良い方向に向かうかもしれません。自立して生活したい高齢者には適した場を用意し、本当に介護の必要な高齢者には中身の濃いサービスができるようになれば、介護業界の現状も改善できるのではないでしょうか。